浮気者上司!?に溺愛されてます
思いきってそう言うと、一瞬紫乃さんの瞳が揺らいだ。
カウンターの向こうで、恭介も息をひそめてこっちを窺っているのがわかる。
「私と同じように恭介のこと愛してるから……そんなこと、出来るわけないです」
紫乃さんは黙ったままわずかに身じろぎした。
「だから……わかるんです。恭介のそばにいたい気持ちも、心が欲しい気持ちも。なのに、私……紫乃さんから恭介との時間、奪ったりしてごめんなさい」
一気にそう言って、私は紫乃さんに深く頭を下げた。
そのタイミングで、恭介がリビングに戻ってくる。
「紅茶でいいか? 奏美、ミルクと砂糖入りでいいよな? ……紫乃は?」
なんとも緩く入れられる合いの手に、
「……ストレート」
紫乃さんはぶっきら棒に答えた。
顔を上げて、テーブルに紫乃さんのカップを置く恭介の背中を眺める。
緊張して必死になってる私に対して、恭介だけじゃなく紫乃さんの空気もどこかプツッと切れている気がして、なんとも疎外感を感じる。
それでもあまりに微妙な空気にどう話を続ければいいのかわからなくなった私に、ん、と恭介が温かいカップを持たせてくれた。
「好きだろ? 甘いミルクティー」
「う、うん」
「ちょっと飲んで、落ち着け」
そう言って、恭介は紫乃さんの向かい側のソファにゆっくり腰を下ろす。
私一人が立ち尽くしたままで、私一人が切羽詰まっている。
本当に、すごく真剣な話をしているはずなのに、どうしてこの二人の空気はこんなに緩いんだろうか。
カウンターの向こうで、恭介も息をひそめてこっちを窺っているのがわかる。
「私と同じように恭介のこと愛してるから……そんなこと、出来るわけないです」
紫乃さんは黙ったままわずかに身じろぎした。
「だから……わかるんです。恭介のそばにいたい気持ちも、心が欲しい気持ちも。なのに、私……紫乃さんから恭介との時間、奪ったりしてごめんなさい」
一気にそう言って、私は紫乃さんに深く頭を下げた。
そのタイミングで、恭介がリビングに戻ってくる。
「紅茶でいいか? 奏美、ミルクと砂糖入りでいいよな? ……紫乃は?」
なんとも緩く入れられる合いの手に、
「……ストレート」
紫乃さんはぶっきら棒に答えた。
顔を上げて、テーブルに紫乃さんのカップを置く恭介の背中を眺める。
緊張して必死になってる私に対して、恭介だけじゃなく紫乃さんの空気もどこかプツッと切れている気がして、なんとも疎外感を感じる。
それでもあまりに微妙な空気にどう話を続ければいいのかわからなくなった私に、ん、と恭介が温かいカップを持たせてくれた。
「好きだろ? 甘いミルクティー」
「う、うん」
「ちょっと飲んで、落ち着け」
そう言って、恭介は紫乃さんの向かい側のソファにゆっくり腰を下ろす。
私一人が立ち尽くしたままで、私一人が切羽詰まっている。
本当に、すごく真剣な話をしているはずなのに、どうしてこの二人の空気はこんなに緩いんだろうか。