浮気者上司!?に溺愛されてます
紫乃さんが部屋を出て行った後、恭介はベッドにドカッと座って、呆然と立ち尽くしている私を見上げた。
「あのなあ……。まずその猛烈に見当違いな誤解から解いておく」
そう言って言葉を切った恭介の鋭くどこか呆れ果てた瞳に、ドキッしている間に……。
「奏美、……俺は独身だ」
「は?」
サラッと告げられた言葉に、私は反射的に目を丸くした。
この人、いったい何を言ってるんだろう?
ただキョトンと、ポカンと口を開けて、恭介を見下ろすしか出来ない。
「あ~……その反応。お前、マジで俺が既婚者だと思ってたのか……」
私の反応を確認した恭介が、ガックリとこうべを垂れた。
「えっ……。なんで? どういうこと!? だって……」
「言っとくけど、結婚してたけど今は独身、っていうんでもないぞ。俺の戸籍はまだ一度も汚したことがない。役所でとって来てやろうか?」
大きな溜め息交じりの恭介の言葉を受け止めながら、私の頭の中はますます混乱していく。
こめかみに両手を当てながら、大きく目を見開いてその場にペタンと座り込む私を見て、恭介はガシガシと頭を掻いた。
「なんっっか……。奏美と話してて、『コイツ何言ってんだろうな~』とか、『言ってる意味が理解出来ん』って思うことは節々であったんだ。『浮気者』とか『痛い恋』とか『お日さまの下歩きたい』とか……。まあでも、奏美にとってよっぽど社内恋愛はタブーなんだろうと思って、受け流してたんだけど」
「だ、だってっ……!」
今は私の方が恭介が言ってることがよくわからない。
理解してついていくのに必死だったけど、膝の上で組み合わされている恭介の左手が目に留まって、そこに存在していた証に縋るように反論した。
「あのなあ……。まずその猛烈に見当違いな誤解から解いておく」
そう言って言葉を切った恭介の鋭くどこか呆れ果てた瞳に、ドキッしている間に……。
「奏美、……俺は独身だ」
「は?」
サラッと告げられた言葉に、私は反射的に目を丸くした。
この人、いったい何を言ってるんだろう?
ただキョトンと、ポカンと口を開けて、恭介を見下ろすしか出来ない。
「あ~……その反応。お前、マジで俺が既婚者だと思ってたのか……」
私の反応を確認した恭介が、ガックリとこうべを垂れた。
「えっ……。なんで? どういうこと!? だって……」
「言っとくけど、結婚してたけど今は独身、っていうんでもないぞ。俺の戸籍はまだ一度も汚したことがない。役所でとって来てやろうか?」
大きな溜め息交じりの恭介の言葉を受け止めながら、私の頭の中はますます混乱していく。
こめかみに両手を当てながら、大きく目を見開いてその場にペタンと座り込む私を見て、恭介はガシガシと頭を掻いた。
「なんっっか……。奏美と話してて、『コイツ何言ってんだろうな~』とか、『言ってる意味が理解出来ん』って思うことは節々であったんだ。『浮気者』とか『痛い恋』とか『お日さまの下歩きたい』とか……。まあでも、奏美にとってよっぽど社内恋愛はタブーなんだろうと思って、受け流してたんだけど」
「だ、だってっ……!」
今は私の方が恭介が言ってることがよくわからない。
理解してついていくのに必死だったけど、膝の上で組み合わされている恭介の左手が目に留まって、そこに存在していた証に縋るように反論した。