浮気者上司!?に溺愛されてます
「恭介、ほんのちょっと前まで結婚指輪してた! 社内の女性社員の間でも結婚してるって噂流れてるし、いきなり外したりするから、今は不倫とか離婚とかっ……!!」
「ああ、それな。だからそれは、海外営業部の部長の仕業なの。奏美、覚えとけ。上司の弱味ってのは、握っておいて損はない」
なんだかものすごく悪いドヤ顔で言う恭介に、私はただ呆気にとられる。
だって、海外営業部の部長って言ったら、執行役員の肩書を併せ持つ取締役会メンバーだ。
そんな社内の上層部の弱味を握るなんて、いくら史上最年少課長の恭介とは言え空恐ろしい。
「……紫乃とは上司の紹介で知り合ったって言ったよな。で、俺の方には紫乃と付き合うとか結婚するって考えは全くなかった。そこまでいい?」
少し表情を引き締めて、恭介は身を屈めると、私を覗き込むようにして口を開いた。
真面目な雰囲気に、私は素直にこくんと頷いた。
「俺は部長に、『君も課長昇進の内示が出たんだから、これを機に少し上層部に名前を売っておくべきだ。今後のサラリーマン人生の為だよ』って言われてた」
「……恭介らしくないブラックな打算だね……」
「ところがね。紫乃の方は違ったんだよ。専務から『課長昇進の餌に食いついた将来有望の男だ』って含まされてて。つまり、俺から紫乃を断ることはないって確信してたんだよな」
恭介の口調が淡々としているせいか……私にはあまり現実感がない。
なんか、どこかの昼ドラの、ドロドロ修羅場の裏側を覗き見してるイケナイ気分だった。
「ああ、それな。だからそれは、海外営業部の部長の仕業なの。奏美、覚えとけ。上司の弱味ってのは、握っておいて損はない」
なんだかものすごく悪いドヤ顔で言う恭介に、私はただ呆気にとられる。
だって、海外営業部の部長って言ったら、執行役員の肩書を併せ持つ取締役会メンバーだ。
そんな社内の上層部の弱味を握るなんて、いくら史上最年少課長の恭介とは言え空恐ろしい。
「……紫乃とは上司の紹介で知り合ったって言ったよな。で、俺の方には紫乃と付き合うとか結婚するって考えは全くなかった。そこまでいい?」
少し表情を引き締めて、恭介は身を屈めると、私を覗き込むようにして口を開いた。
真面目な雰囲気に、私は素直にこくんと頷いた。
「俺は部長に、『君も課長昇進の内示が出たんだから、これを機に少し上層部に名前を売っておくべきだ。今後のサラリーマン人生の為だよ』って言われてた」
「……恭介らしくないブラックな打算だね……」
「ところがね。紫乃の方は違ったんだよ。専務から『課長昇進の餌に食いついた将来有望の男だ』って含まされてて。つまり、俺から紫乃を断ることはないって確信してたんだよな」
恭介の口調が淡々としているせいか……私にはあまり現実感がない。
なんか、どこかの昼ドラの、ドロドロ修羅場の裏側を覗き見してるイケナイ気分だった。