浮気者上司!?に溺愛されてます
「ちょうど、付き合ってた男とマンネリになってて、別れるにはタイミング良かったんだろ。実際に俺と会った後、猛烈にアプローチ仕掛けてきたんだけど、俺は当然断った。だってどう考えても紫乃は友達止まりで恋人には出来ない女だと思ってたし……何より俺には、紫乃が含まされていたメリットはなかったからね」
その頃のことを思い出しているのか、恭介は眉間に皺を寄せて言葉を切った。
「ところが、紫乃のプライドをズタズタにした。元々紫乃は奏美じゃなくて俺のストーカーなんだよ。事情が事情だし、何度も同じこと言うの面倒臭くて放置してたけど。さすがにちょっとエスカレートしてきた時、部長に相談した」
つまり、恭介のこういう態度に、紫乃さんのあの壮絶な罵詈雑言が飛び出したってわけだ。
だんだんと心に呆れの色合いが濃くなっていく私の前で、恭介はしげしげと自分の左手を掲げて眺めた。
「俺がしたのは、部長の案を受け入れて、薬指に指輪して、勘繰られたら『籍入れた』って一言を呟くことだけ。それがまあ、恐ろしいくらい超スピードで広まって、当然紫乃の耳にも入った。相当ショックだったのか、紫乃のヤツ、診断書とって休暇に入っちゃってね。さすがにそこは俺も責任感じて、友達の域を越えない程度の付き合い方はして来たんだ、今まで」
そう言って肩で息をしてから、恭介は顔をしかめて、でも、と続けた。
「正直、カモフラージュの指輪なんか俺自身は全然気にしてなくて。むしろいろいろ騒がれなくなって、一石二鳥か、なんて思ってたから、そのままにしてただけ。気づくといきなりオフィスビルに潜んでる紫乃を騙し続ける意味でも外せなかったし……」
その頃のことを思い出しているのか、恭介は眉間に皺を寄せて言葉を切った。
「ところが、紫乃のプライドをズタズタにした。元々紫乃は奏美じゃなくて俺のストーカーなんだよ。事情が事情だし、何度も同じこと言うの面倒臭くて放置してたけど。さすがにちょっとエスカレートしてきた時、部長に相談した」
つまり、恭介のこういう態度に、紫乃さんのあの壮絶な罵詈雑言が飛び出したってわけだ。
だんだんと心に呆れの色合いが濃くなっていく私の前で、恭介はしげしげと自分の左手を掲げて眺めた。
「俺がしたのは、部長の案を受け入れて、薬指に指輪して、勘繰られたら『籍入れた』って一言を呟くことだけ。それがまあ、恐ろしいくらい超スピードで広まって、当然紫乃の耳にも入った。相当ショックだったのか、紫乃のヤツ、診断書とって休暇に入っちゃってね。さすがにそこは俺も責任感じて、友達の域を越えない程度の付き合い方はして来たんだ、今まで」
そう言って肩で息をしてから、恭介は顔をしかめて、でも、と続けた。
「正直、カモフラージュの指輪なんか俺自身は全然気にしてなくて。むしろいろいろ騒がれなくなって、一石二鳥か、なんて思ってたから、そのままにしてただけ。気づくといきなりオフィスビルに潜んでる紫乃を騙し続ける意味でも外せなかったし……」