浮気者上司!?に溺愛されてます
ドンドンと両手を振り上げて彼の膝を叩き続けて、さっきまでの涙がこみ上げてきそうになる。
そして、恭介の膝に震える拳を打ち付けて肩を震わせた私に、恭介がそっと手を伸ばしてくる。
その手が私の目尻を掠めて曲げた指で涙を掬い取ってくれた。


「……ごめん。わかってる。ずっと泣いてたんだろ。こんなブサイクになるくらい」

「酷い。……こんな顔にさせたの、恭介じゃないっ……」

「うん。だから、責任とる。最初に宣言した通り、俺が」


トーンを落とした静かな声で囁きながら、恭介が更に私の顔を覗き込んできた。


「誤解は解けたろ? 障害はないってわかったろ? だから奏美。今まで以上にもっと甘えろ」

「えっ……」


涙を溜めた目を瞬かせた私の額に、恭介が優しくキスをくれる。


「俺の限界超えてでも、愛し尽くしてやるから」


そう言って、唇を頬に移動させる。
軽く降りてくるキスがとてもくすぐったくて、私は思わず身を捩って逃げようとして……。


逃げ道を、先回りされる。
恭介の唇が、まるで噛みつくように私の唇を塞いだ。
そのまま割って入ってくる熱い舌に掻き回されて、甘い痺れが全身を駆け巡る。
ボーッとして、心も体もフワフワしてきてしまう。


唇を離した恭介が、潤んだ私の目を見つめて、フフッと笑った。


「誘われてるから、ご期待に応えようかな」


そんな不敵な一言を最後に……。
恭介は私を抱え上げて、ベッドに組み敷いた。
そして、どこか急いたようにネクタイを緩めて、シャツのボタンを寛げる。


私はまだぼんやりしたまま、恭介の仕草の一つ一つを目に焼き付けて……。


私たち。今やっと、本当の恋人同士になれたんだな。


そんな幸せな実感で胸を震わせながら、恭介のくれる甘過ぎる快感に酔いしれていった。
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