ゴールデン☆キャット
突然の事に驚いていると、尊は声を漏らして笑った。



「ってかこんな雑誌の言ってる事一々真に受けてんじゃねーよ。」

「だって……相談できる友達もいないし、頼れるのは雑誌しかないんだもん……。」

「あのな、悩んだら直接俺に言えばいいだろーが。」

「だっ……。」



私は慌てて口を閉じた。


でも、だって……はあんま使っちゃダメって書いてたよね!?



「今度は何だよ。」

「……「でも」「だって」はあんまり使っちゃダメってティーン先生に書いてた……。」



そう言うと尊は大きなため息を吐いた。



「もーお前雑誌禁止。 聞きたい事は聞けばいいし、嫌な事は嫌って言え。 相手がみのりなら俺は嫌だとか思わねーんだから好きにすればいいだろ。」

「え!? でも私の教科書みたいなも__」

「あーうっせーな。 うっせー口はこうしてやる。」

「っ!?」



突然後頭部に手が回り、あっという間に口を塞がれた。


初めての深いキスに頭の中が真っ白になった。


へナッと尊の肩に頭をのせた時には肩が上下していた。


顔どころか全身熱くてしょうがなかった。
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