この平凡から抜け出したの






「ところでアス…?」



「この傷はいつから…。」




キリカは改めて首元の傷、というか痣を撫でて言った。



『ジャックの仕業さ跡をつけたんだよ
目印のようなものだよ。』


「目印ですか…。」



つまりキスマークじゃない?!
ジャックさんに初キスマーク盗まれた…。


「でも舐めただけでこんなはっきり目印を?」



『ジャックは人間でありながら悪魔の血も流れてるハーフだからそのようなことも
出来る』



跡をつけられた者はつけた者を呼び寄せる力を得る。

その代償に種族により異なるが
寿命、血、生気をなどを少し貰う。



「アストラスは私に跡はつけないの?」



『私そんなことをしなくともレディのそばにいる、しかもレディに跡を
つけるなど失礼だからね…。』



なんだか紳士なのかおっさんなのかよくわからなくなる。






『それよりレディ着替えたまえ、出かけよう。』



「えっと…どこに?」








『私の友人の元へ挨拶にいくのだよ。』





「はぁ…わかりました。」






それなら早く支度せねばっと私の寝巻きの長袖をアストラスが脱がそうとするので
ひとまず殴って

外に出してから着替えた。
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