~Lion Kiss~
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來也の車を降りて、地下からそのままマンションの15階に到着すると、私は大きく息をついた。

急に肌寒く感じて、両腕をさする。

エレベーターの中での気遣うような來也の眼差しに、少しだけ落ち着いたからかも知れない。

「来い」

来也に手を引かれて、私は素直に部屋へと上がった。

カチャリとテーブルにキーやら財布やらを置くと、來也はバスルームへと消えていき、すぐに帰ってきて口を開いた。

「取り敢えず、シャワーでも浴びてスッキリしろ」

私は首を横に振った。

「今日は大丈夫。それよりこれ見て」
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