~Lion Kiss~
若干呆れたような口調が、たまらなく腹立たしい。

私は拳を振り上げて來也の胸をボカボカと殴った。

「それはあんたのせいでしょーがっ!どーしてくれんの、私の恋人返してよーっ!」

來也は軽々と私の両手首を掴むと、その間から顔を近づけてこちらを覗き込んだ。

「お前が金に目が眩んだからこーなったんだろ?そんなの知るか」

「なんですって?!
私は困ってるアンタの手助けを……」

私の言葉を遮って、來也は声のトーンを上げた。

「まあ、あれだ。お前らの愛情なんて所詮つまんねーもんだったって話だな。もう諦めろ」

……信じられない。

なんて奴なんだ。
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