~Lion Kiss~
「ん、じゃね!マヒル」

このあと柚希は同棲している彼、裕太君と映画デートらしい。

私は……このままここで飲むか。

付き合って三ヶ月になる彼……治人さんは出張で来週まで帰ってこないし。

「翔吾くん!カウンターに移動していい?テーブル席占領したら悪いし」

私が近くを通りかかった翔吾くんにそう言うと、彼はニコッと笑って頭を下げた。

「マヒルさん、お心遣い助かります!じゃあ、こちらに」

「ん」

私はテーブル席からカウンターへと座り直した。

「これ、店長からサービスです」

「わお!篠山さん、ありがと!」
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