~Lion Kiss~
「なあ知ってるか?」

私は首をかしげて來也を見つめた。

「……なに?」

「孤児になった少年が、特別なライオンを探す話」

「……特別な、ライオン?」

「ああ。泣き虫で弱虫な孤児の少年は、強くなるために特別なライオンを探すんだ。
もう二度と泣かないために。
これから出逢うであろう大切な人を守れる、強い男になるために。
特別なライオンにキスをされると、強くなれるから」

來也は更に私を引き寄せた。

これ以上くっ付けないほど密着した裸の肌が熱い。

「……お前は俺を見かけ倒しのライオンみたいだって言ったけど……俺がお前の特別なライオンになってやるから。お前がこの恋の終わりから、きちんと立ち直れるように。お前が前を向いて歩けるように」
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