~Lion Kiss~
治人さんが真顔で私を見つめて、呟くように言った。

「マヒル、愛してるんだ」

愛してる……?私を……?

「君が他の男とキスしてる画像を見て、僕は正気を失ってしまった。
君に酷いことをしたのを凄く後悔してる」

私はカラカラになった喉を必死で押し開いた。

「治人さん……もう遅いよ。もう、私達は」

治人さんが私を抱き締めた。

「いやだ、やめて」

寒気がして、不快で、私は身を固くして治人さんから顔を背けた。

こんなときに限って、誰も通らない。

中のコンシェルジュも、ここからじゃ見えない。 
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