~Lion Kiss~
覚えてるわよ、しっかりとな!!

ただ正直、5年のうちに一樹はすっかり変わっていて、全然分からなかった。

襟足の長い金髪はスッキリと刈り上げられた漆黒で、品の良いスーツがとても良く似合っていた。

あんなにジャラジャラしていたネックレスもブレスレットも消えていて、どこからどう見ても、一樹は素敵な男性へと変貌を遂げていたのだ。

「一樹……あまりにも素敵になっているものだから、分からなかった……!会えて凄く嬉しい!」

ほんとうは、

『てめー、よくもあの時、私の気持ちを踏みにじってくれやがったな!会えたからにはあん時の借り、返させてもらうぜ!』

的な思いに溢れていたけど、私はニッコリと微笑むと両手を組んで、さも嬉しいといったように顔を傾けた。
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