~Lion Kiss~
絶対に逃がさない。

久々に込み上げてきたこの思いを、私は封じ込むことなど出来なかった。

「……うん……」

私は内心ニヤリとしながら、照れたように頷いた。

*****

「あ、ん」

ふたりきりのエレベーターの中で、一樹は我慢できないというように私を抱き締めた。

首筋に噛みつくように一樹は私にキスをして、

「マヒルを抱いてもいい?」

「一樹ったら……ボタン、押してない……」

「なあ、今から俺の部屋、いこ」

言いながらも一樹は、私の身体に執拗に指を這わせる。

……ほんと、相変わらずゲスな男だ。
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