~Lion Kiss~
「……俺にしたみたいにかよ」

げっ!

來也がムッとして私を見つめた。

苛立たしげに光る焦げ茶色の瞳。

「ま、まあ言えばそうだけど……一樹には、バシッと厳しく言ってのけたって感じ?」

來也が唇を引き結んで私を見下ろすから、私は焦って言った。

「ら、來也だってひどいじゃん!『女なんか、ちょっと金使ってやったらチョロい』とかなんとか言っちゃってさ!そんなのダメじゃん!」

「だからって、お前がそういう男達を裁くのかよ。復讐すんのかよ。そんなのお前の役目じゃねえ」

「…………」

どーせなに言っても怒られる気がする……やだなー。

考えあぐねているうちに、來也が最後のひと口だと言ったハイボールをグイッとあおった。
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