~Lion Kiss~
來也が首を横に振った。

「あいつとは、とっくに終わってる」

「…………」

「なんだよ、その疑いの眼差しは」

「だったら、どーして鍵を持ってるの?どーして、『らーいや』って、嬉しそうに名前呼ぶの?」

來也は私の反撃に一瞬怯んだ。

「嬉しそうに名前を呼ぶのはアイツの自由だろーが。俺が知るか。とにかくアイツは鍵を返しに来ただけだ」

そう言われると、もうどうしようもない。

「ふうん」

「あれ、妬いてんの」

來也は悪戯っぽい眼差しで私を覗き込んだ。

なによ、なんでそんな顔すんの。
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