~Lion Kiss~
……ムカつく。

私は來也の胸をグーで殴った。

「いてっ!」

「來也のが鈍感じゃん!治人さんの事なんて、とっくに吹っ切れてるよ!!」

またしても涙が溢れ出てきたけど、私は構わずに続けた。

「好きでもない男と何度もキスするわけないじゃん!あんな風にハグするわけないじゃん!おんなじベッドで寝るわけないじゃん!」

「マヒ……」

「好きでもない男の家に何週間も転がり込むわけないじゃん!鈍いのは來也だよ!」

「マヒル」

私は來也に抱きついた。

「それに來也は週末はデートだって言ってたし、私とヤるほど飢えてないとか、とにかく私なんて眼中にない感じだったじゃん」
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