~Lion Kiss~
まるで悪役プロレスラーにドロップキックを食らわされたような気分だ。

「ダメ、立ち直れない」

私は手から滑り落ちたサンドイッチをどうすることもできずに、ショボンと肩を落とした。

プレートの上でバラバラになったそれが、自分と來也みたいに思えて何とも悲しい。

柚希はそんな私を見て、焦ってバタバタと両手を振った。

「確かにこのイケメンだったけど……彼、接待だっていったんでしょ?」

「二人だけで接待?別の意味での接待かも」

「……まっさかあ!」

柚希はブンブンと頭を振った。

「仕事柄、コーディネーターと、打合せを兼ねた接待だったのかもよ?」

……そうだろうか。
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