~Lion Kiss~
*******

私はドッペルゲンガーの呪縛に苦しめられながらも、何とか一日の業務をこなした。

彼女が言った『あの部屋』ってなんだろう。

就業時間が過ぎても、私はデスクから立ち上がらず、『あの部屋』の事を考えた。

來也のマンションの部屋を全て思い出してみる。

……あの部屋……。

しばらく考えてから、急に私は來也の言葉を思い出した。

あれは……あの日だ。

八木麻里が幹事だった合コンに参加する準備をしているときに……。

姿の見えない來也を探しに、物置にしている部屋に入って……。

『……入ったのか?』
< 256 / 444 >

この作品をシェア

pagetop