~Lion Kiss~
親友と女の取り合いなんてゾッとする。

咄嗟の俺の悪態に、マヒルは案の定ムッとした。

一緒に飲みたくて誘うが、当然の如く断られる。

踵を返し、先に店に入ったマヒルの背中を見つめていると、総二郎が呆れたように俺を見た。

「なんか……ニュータイプだな。しかもお前、嫌われてないか?お前にあんな顔する女もいるんだな」

「今は、な。確かに嫌われてる」

「俺もしつこくいこうかな、お前を見習って」

「そうしろ」

俺は総二郎を見てニヤリと笑った。

「お前、女豹で頭がいっぱいだな。……俺、玲奈にもう一度会って話してみるわ」
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