~Lion Kiss~
「…………」

「いつまでも、不特定多数と付き合ってます、なんて遊び人を演じてると、マヒルはお前をそういう奴だと思って諦めんじゃね?
……ズルズルしてっと逃げられるぞ」

「ああ」

総二郎の言う通りだ。

俺は立ち上がると姿勢を正した。

ちゃんとマヒルと向き合おうと決心しながら。

******

ある日の夜。

『今日はね、炊き込みご飯と、しじみの澄まし汁、煮魚、お浸しだよ』

マジか。

『奥さん、今日の晩御飯はなに?』

俺がそうラインしたら、マヒルがこう返してきたんだ。
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