~Lion Kiss~
「デケーんだよ声が。余計痛々しいわ」

「いつまでもメソメソしたくないんです」

社長は暫く私を見つめていたが、フワリと笑うと手を上げて、また週明けなと言い、帰っていった。

……さあ、今までは花音さんや社長のお家でなんとか気が紛れていた。

けど、これからは帰宅すると独りぼっちだ。

耐えられるんだろうか、私。

來也と過ごした日々を思い出して泣くんじゃないだろうか。

いや、きっと泣くだろう。

けれど、いつまでも他人を頼れないのだ。

このての苦しみは、自分で治さなきゃならない。

自分自身で乗り越えなければならないのだ。

耐えなきゃならない、大人なんだから。
< 337 / 444 >

この作品をシェア

pagetop