~Lion Kiss~
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週明け。

定時後、私はとんでもない人物の襲来を受け、永久凍土のマンモスよりも凍り付いた。

まあ、永久凍土は年々溶けてきてるらしいが。

「藤吉マヒル様でいらっしゃいますか」

会社を出て歩き出した私の元に、ダークなスーツの青年が声をかけてきた。

は?

若い割には髪を後ろに撫で付けていて、妙に馬鹿丁寧な話し方だ。

ちらりと歩道の向こうを見ると、路肩にハザードランプを点滅させた黒塗りの高級車が停車してある。

……もう、嫌な予感しかしない。

藤吉マヒル『様』と呼ばれるなんて、去年の冬に予約した温泉旅館以来だ。

あれ、若旦那?!
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