~Lion Kiss~
***
社長に連れられてというか、私が社長を連れていた感も否めなかったが、とにかく私は社長の通訳係などをつとめながら卒なく使命を全うしたのだった。
……とまあ、そんなこんなで参加したパーティーに、当然ながら有川物産の御子息である治人さんもいたわけで、私達はそこで初めて顔を合わせた。
三時間後、午後十時を過ぎたところで、社長と私は会場を後にしようとしていた。
「藤吉、今日は助かったよ、ありがとう」
「……社長。中国語はだめでしたが、英語はバリバリだったじゃないですか」
「ダメってハッキリ言うなよー」
社長に満面の笑みを向けられ、返事を返そうとした時だった。
「飯島社長」
私は社長と並んでいたが素早く一歩下がった。
社長に連れられてというか、私が社長を連れていた感も否めなかったが、とにかく私は社長の通訳係などをつとめながら卒なく使命を全うしたのだった。
……とまあ、そんなこんなで参加したパーティーに、当然ながら有川物産の御子息である治人さんもいたわけで、私達はそこで初めて顔を合わせた。
三時間後、午後十時を過ぎたところで、社長と私は会場を後にしようとしていた。
「藤吉、今日は助かったよ、ありがとう」
「……社長。中国語はだめでしたが、英語はバリバリだったじゃないですか」
「ダメってハッキリ言うなよー」
社長に満面の笑みを向けられ、返事を返そうとした時だった。
「飯島社長」
私は社長と並んでいたが素早く一歩下がった。