~Lion Kiss~
眼の端に映った征也がニヤリと私に笑ったのが見えたけど、私はどうすることも出来なかった。

助手席に乗せられドアを閉められて、私の心臓は飛び出しそうなくらい激しく脈打っていた。

もう、この先が不安で、運転席に乗り込んだ來也を見ることができない。

早鐘のような心臓が痛すぎる。

もしかして、

『実家にまで押し掛けんじゃねーよ!ストーカーかよ、お前は』

とか、

『ちょっと部屋に住まわせてやっただけで恋人面しやがって!このドブス!』

とか言われたらどうしよう。

だって來也は御曹司だし、凄くカッコいいもん。
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