~Lion Kiss~
「あれ以来、俺に近づく人間を信用できなくなったよ。
相澤の財力に、打算的な思惑で近付く奴らや、俺の中身など見ずに外見や金に寄ってくる女達。兄貴を襲って金品を強奪しようと、命まで奪った奴らとどこか重なってしまって、心を許せなかった」
來也は小さく笑った。
「兄貴の人生を奪ったのは自分だと思えてならない。俺は最低だ」
來也の言葉を聞いて、私は何だかあの物置部屋の意味が分かったような気がした。
二冊ずつの本もお洒落な高級家電も、來也は全てお兄さんに捧げたかったんじゃないだろうか。
21歳という若さで天に召されたお兄さんも、本当なら社会でバリバリと働き、欲しいものを手にしながら人生を謳歌していたに違いない。
それを奪ってしまったという來也の強い懺悔の思いが、あの部屋につまっているのだ。
相澤の財力に、打算的な思惑で近付く奴らや、俺の中身など見ずに外見や金に寄ってくる女達。兄貴を襲って金品を強奪しようと、命まで奪った奴らとどこか重なってしまって、心を許せなかった」
來也は小さく笑った。
「兄貴の人生を奪ったのは自分だと思えてならない。俺は最低だ」
來也の言葉を聞いて、私は何だかあの物置部屋の意味が分かったような気がした。
二冊ずつの本もお洒落な高級家電も、來也は全てお兄さんに捧げたかったんじゃないだろうか。
21歳という若さで天に召されたお兄さんも、本当なら社会でバリバリと働き、欲しいものを手にしながら人生を謳歌していたに違いない。
それを奪ってしまったという來也の強い懺悔の思いが、あの部屋につまっているのだ。