~Lion Kiss~
痛い。

心臓を『雑巾絞り』されてるみたいに痛い。

いや、さっき巨大岩に攻撃されたから、絞るほど残ってない。

相変わらず來也は真っ直ぐに私を見据えていて、有無を言わせない空気が私を包んだ。

「ううっ……!」

悲しすぎて、私はとうとう泣いた。

「お、おい、マヒル」

「そんなの書かなくても近づかないよっ!ストーカーなんかしないもん!」

「は?何の話だよ」

來也はイラついたように私を睨んだ。

そんなに睨まなくてもいいじゃん!

「うわあああん!」

「こら、泣くなよ」

「だって、だって……」
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