~Lion Kiss~
「まさか!」

あんなライオンみたいな派手派手しい男、一緒にいて落ち着かないわ。

「ふうん……」

何だか納得がいかないというような翔吾くんを見て、私は眉をひそめた。

「なに」

「いや……じゃあ俺の見間違いです。昨日の夜、代官山で相澤さんとマヒルさんが腕を組んで歩いてるのを見たんですけど」

「うん、見間違いだね、私じゃないよ」

「それが相澤さんといた女性、背の高さもスタイルも髪型もマヒルさんっぽかったんで。相澤さんは横顔が見えたんだけど、女性の方は後ろ姿だけしか見えなかったんですよね。けどてっきりマヒルさんだと」

「他人の空似ってやつだね。翔吾くん、ビールおかわり」

翔吾くんがビールのお代わりを運んできてから、私はツクネにパクついて考えた。
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