~Lion Kiss~
……そりゃ、モテるでしょーよ、あの長身にあのスタイル、おまけにイケメン俳優並みの美形だ。

……あれで引っ掛けた女とすぐに寝ようとしなけりゃイイ男なのにな。

私には関係ないけどな!

「勝手にしろ」

私はポツンと呟くと、ジョッキを持ち上げた。

一時間ほどで宮代を出ると、私はタクシーを拾い、六本木を目指すことにした。

治人さんの超高級マンションは六本木だし、私のお気に入りのショットバーも六本木だ。

うん、一杯だけ飲もう。

上手く拾えたタクシーに乗り込もうとした時、急に誰かが私を押すようにして後部座席に乗り込んできて、私はもう少しで悲鳴をあげるところだった。

「おっとマヒルちゃん、叫ぶんじゃないぜ」
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