~Lion Kiss~
声の主は素早く私の肩を抱いて、瞳を覗き込んできた。

またライオンかよっ!

「なにすんのよっ、ビックリして死ぬとこだったわ!」

「ははは、怒った顔、可愛いー」

「てか、何で乗ってくるのよっ!総一郎はどーしたのよ!?」

私が怒りながら問うと、來也はブッと吹き出して流すように私を見た。

「総一郎じゃなくて、総二郎だけどな」

「どっちでもいーわ!」

すると來也はひでぇ!と言って白い歯を見せた。

「総二郎は帰ったよ。もう一度彼女と話してみるってさ」

「あっそ」
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