~Lion Kiss~
「緑川さん」

來也が彼女に声をかけた。

……緑川、緑川。

私は名を忘れないように心の中で呟いた。

緑川さんは、私を凝視して押し黙った。

「この方が恋人なの?」

「そうです。ですから僕はあなたのお気持ちにはお答えできません」

緑川さんは品定めするかのように、上から下まで私を見た。

「この方とは長くお付き合いされているのですか?」

來也は私の手を握り直して口を開いた。

「いえ、まだほんの三ヶ月ほどですが、僕はマヒルを愛しているんです」

うわ、本名勝手にばらすなっ。
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