~Lion Kiss~
私は來也の顔を思い返しながら、夜空に向かって大きく息を吐いた。

あーゆー、姿形に恵まれた男は、すぐに女とヤれると思ってる。

けしからん!

「女すべてがお前になびくと思うなっつーの!!ざまーみろーっ!!」

道行く人が少し怯えたように私を見たけど、どうでもよかった。

実に清々しい!

もう真冬だというのに、私の身体はしっとりと汗ばんでいた。

自意識過剰なイケメンに、一泡吹かせてや
ったという達成感が、私を高揚させていたのだ。

けれど。

ついさっきまで、勝利感いっぱいだったのに、それは足早に私から去っていってしまった。
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