~Lion Kiss~
目と鼻の先なのに、代官山駅へ行く気になれず、タクシーに飛び乗ると東京タワー方面を目指した。
たまに行く、多国籍な人々が集まるダイニングバーに無性に行きたくなったのだ。
何故か様々な人種に紛れたかった。
タクシーを降りて、前方の東京タワーを掴むように手を伸ばすと、私は自嘲的に笑った。
「バカだ、私」
こんなことしても……過去は変えられないのに。
「……飲み直そ」
私は踵を返して東京タワーに背を向けると、コートのポケットに両手を突っ込んで歩き出した。
この三ヶ月後。
************
「見て!!彼凄く良くない?!」
私の差し出したスマホの画面を見ながら、同期の浅田柚希は眼を真ん丸にして声をあげた。
たまに行く、多国籍な人々が集まるダイニングバーに無性に行きたくなったのだ。
何故か様々な人種に紛れたかった。
タクシーを降りて、前方の東京タワーを掴むように手を伸ばすと、私は自嘲的に笑った。
「バカだ、私」
こんなことしても……過去は変えられないのに。
「……飲み直そ」
私は踵を返して東京タワーに背を向けると、コートのポケットに両手を突っ込んで歩き出した。
この三ヶ月後。
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「見て!!彼凄く良くない?!」
私の差し出したスマホの画面を見ながら、同期の浅田柚希は眼を真ん丸にして声をあげた。