~Lion Kiss~
とにかく手が震えて、考えがまとまらないのだ。

胸の中に鉛が詰まったような重さと目眩。

ジンジンと痛む身体。

辛くて苦しくて、涙が止まらない。

「女豹ちゃん!?」

知らない声がすぐ近くで響いた。

女豹という言葉に來也が浮かぶ。

「あ……」

この人は確か……。

「総……二郎……さん?」

「め、女豹ちゃん、どうしたの」

今の私はボロボロだ。

鏡なんか見なくても、総二郎さんの表情で分かる。

総二郎さんは回りを見渡すと、私の肩を抱き、街路樹の脇に座らせた。

「す、すみません、私……」
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