~Lion Kiss~
「マヒルちゃん、血が……」

「……え」

反射的に口元に手をやると、総二郎さんは私の前にしゃがみ込んで正面から見つめた。

「頬にアザも出来てる。何かあったの?」

……何があったのか。

私にもよく分からない。

総二郎さんに迷惑がかかるのに、涙を止めることが出来なくて、私は両手を握りしめた。

「俺、明日休みなんだ。だから夜更かししてコンビニ行ってたんだけど……会えて良かった。俺の家、近くなんだ。こんな時間に行くとこないでしょ?おいで」

総二郎さんが、優しく私の手を引いてくれた。

「でも……ご迷惑でしょう」

「平気だよ。來也もいるから。野郎二人で飲んでたんだ」
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