~Lion Kiss~
……きっとバカな女だと思ってるんだ。

私は自分が惨めに思えて、來也を見ていられなかった。

俯いた瞬間、來也の手が私の頬に触れて、ドキッとする。

「総二郎、俺、コイツ連れて帰るわ」

は?

「うん、それのがいーだろーな」

総二郎さんが頷くと、來也は軽く手をあげた。

「じゃ、またな」

「ああ。じゃあね、マヒルちゃん」

いやいやちょっと……。

去っていく総二郎さんの背中を見てから、私は來也を見上げた。

「來也」

「来い」
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