僕はそれでも恋をする


なんていうショック感。


こんなの初めてだ。


柳瀬君は不機嫌そうにしていて、私と話す気なんて微塵もない様子。


そんなに怒ってるのかな……。


「へえ、君が早川さんか。話すの初めましてだね」


落ち込んでる私に、突然声を掛けてきたのはあのイケメンで有名な高山弓月君。


うわ……近くで見るの初めてだけど、中学生にしては凄く大人っぽい。


「あ、えと、早川……渚です」


何でだろ。物凄く緊張する。


い、イケメンすぎる……。


「ナギってば緊張しちゃってるの?」


クスクスと笑うフミちゃんにハッとして首を横に振る。


「いやいや! き、緊張なんてっ!」


「まぁ高山イケメンだもんねー。女子はみんな緊張するわぁ」


高山君はそれを聞いて「それはないよ」と苦笑い。


まるでアニメのキャラクターみたい。


凄く整ってて、笑顔なんて別世界の生き物のようで凄く緊張する。


イケメン恐るべし。


「はぁ〜良いよなぁ、イケメンは。立っているだけで必要とされるってどんなだよ」


「あんたはスポーツに愛されてるからいいんじゃないの?」


「良くねえよー。俺も彼女ほしいぃ」


フミちゃんと椎名君。


さっきのチトセちゃんの言葉が本当なら、2人って両想いだよね……?


ドキドキしたり、しないのかな。


「でも、椎名君もかっこいいよね? サッカー部だし、女の子に告白されてるとこ結構見るけどなぁ」


またサラッとそんなことを言うチトセちゃん。


異性にかっこいいなんて、よく普通に言えるよねこの子!


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