僕はそれでも恋をする
「確かに。どうしたの?」
なぜか興味津々なチトセちゃん。
相変わらず不機嫌顔の柳瀬君。
私が一番分からないです……。
どうして柳瀬君は怒ってるんだろ。
「……何でもないよ。別に仲悪くないし」
と言いつつ笑わない。
柳瀬君……! 馬鹿な私に何がどうしたのか教えてください!
なんて言えるはずもなく。
「春が機嫌悪いなんて珍しいな」
高山君がそういった所で、ギロりとフミちゃんに睨まれた。
……!?
「納得」
え!? 何が納得なの!?
フミちゃんは何も無かったように座り直すと、持ってきたお弁当の包みを解く。
そしてなぜかチトセちゃんまで「あー、そういう事ね」と小さく呟き、私と目が合うとにっこり笑う。
ちょっと待って。
何が何だかサッパリ分からない。
「え、どういう……?」
「高山くんってスポーツは特に何が好き?」
「ねえ椎名、それちょうだい」
私の疑問は皆の会話にかき消された。
一体何のことなんだろう……!