僕はそれでも恋をする


「あ、なっちゃんおはよーっ!!」


テーマパーク行きの専用バスが来るバス停に、チトセちゃんとフミちゃんが既に来ていた。


「あれ? 2人だけ?」


「うん! 椎名くん達ももうすぐ着くみたいだよ」


もうすぐ……。


あぁ、凄くドキドキする。


そういえば、柳瀬君の私服見るの初めてだ。


それに、私も……。


「あんたいつもはピンクのおちゃめな服着てるのに、今日は妙に落ち着いた服なのね」


「え、えへへーそうだっけ……?」


「気合い入ってるねえなっちゃん。柳瀬くん、そういうカジュアルな服が好きなんだよ♪」


「……へ?」


私の顔が真っ赤に染まったのは言うまでもない。


今日の選択、間違いじゃなかったかも……!


「て、ててていうか! なんでそんなこと知ってるの? チトセちゃん」


「え? あんた知らないの? チトセは柳瀬と小学校から同じなのよ」


と、教えてくれたのはフミちゃん。


……え?


「ええええ!!!?」


「うん、あたし柳瀬くんは小学生の頃から知ってるよ。よく話もしてたしね」


チトセちゃんが、柳瀬君と小学校の頃から……。


ふ、不安しかない。


「あ、みんな来た!」


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