マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「日本?!」(仏)

パトリックさんはそう叫ぶと、目の色を変え、破顔して握手をしてきた。

「彼、私よりも凄いオタクよ。」(英)

シモーヌさんは耳元で呟いてきた。
成程……。

「カナデはフランス語分からないから、なる
べく英語でね。」(英)

「わ、ごめんなさい!」(英)

「いいよいいよ。気にしないで。俺も、あん
まり喋れないけど。」(英)

パトリックさんはそう笑ってくれた。

「で、さっきの。公演って言ってた。
ボスはピアニスト?、 指揮者?」(英)

「指揮者です。手作りの料理なら、食べたく
ない、とか、断りにくい、でしょ?」(英)


恩着せがましくしてでも、無理矢理食べさせる
作戦だ。
食べ馴れてないから、と言う理由で逃げられない様、日本食も用意する。


「そうね。プロの料理人が作ったものなら尚
更断りにくいだろうし。」(英)


そっか。
なら、お願いしよう。
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