マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
僕は指揮者に向いて無いんだなんて、あんな、あんな簡単に言わないでよ!


指揮者になることを選択して、努力していまの
位置を得たのは、梁瀬さん自身だ。

この選択が間違ってた、別の道を選べば良かったなんて後悔は、梁瀬さんじゃなくたって誰にでも覚えはある。

だからと言って、後悔するくらいなら今の置かれた状況を、少しでも良くする努力をしたらどうだっつーの!


「ホント、ムカつく…!」


興奮が、口を割って出てくる。


私はこういう性格だからか、うじうじグズグズ
されるのは我慢できない。
抑え切れない。叫び出したい位だった。


















……時間って、素晴らしい。


一晩経てば、怒りなんて何処かへいってしまう
あとに残ったのは、羞恥心。






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