マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「……じゃ、じゃじゃあ奏ちゃんも、いっ、い
いいいっ、 いっしょにフランス……、来てくれ
る?」

ごにょごにょと言ってみた。

「はあっ?」

「ほー。」

社長がにやにやしだした。
はい。そういう事です。
要は奏ちゃんと離れたくないんです。


「イヤです。」

キッパリ。

「え?は、早くない?返しが。」

「やですよ。フランスまで行って梁瀬さんの
お守り…じゃなくて、マネジメントの仕事しか
することないなんて。」

はっきりとお守りって言ったぞこの子…。


「梁瀬さんだけでは、無くなるんですからね
マネジメント業。ね?社長。」

奏ちゃんが社長の方を向く。

「おー。そうだった。兄ちゃんから頼まれて
灰谷先生のマネジメントをすることになった
んだったな。」

「灰谷先生って、あの作曲家の?」
< 185 / 288 >

この作品をシェア

pagetop