マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「ずーっと、ユーヘイと食事してるとことか
見ないけど、ケンカ?」(仏)

「え?別にナイ、何も。」(仏)

聞き取る事は概ね出来る様になったが、話す方はいまだにぎこちないフランス語で、私が返事をする。

「そうなの?気にならない?」(仏)

「気になる?何が?」(仏)

「最近ユーヘイ、色んな女性と食事とかデー
トしてるみたいよ。」(仏)

何だかニヤニヤしながら、シモーヌさんが言う

「へえ。マエストロに良い感じの、ヒト、 女
の人、いるんだ?」(仏)

「さあ?それは知らないけれど。」(仏)

シモーヌさんのニヤニヤが、深みを増してきた

「だったら、助かるんだけど。」(仏)

「……は?何が?」(仏)

口調も顔色も変わった。

「えーと、世話をスル、マエストロの。私の
仕事、やってる事なんて、ワイフ…、あ、これ
英語だ。奥さんがスルようなこと、でしょう
?」(仏)

「まあ、否定はしないけれど。」(仏)
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