マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「えっ?ホント?」

正直、助かる。

「どういう風に分類します?作曲家別なのか
あいうえお順なのか、年代別なのか。」


「そこまでしてくれるの?奏ちゃんのやりや
すいやり方でいいよ。お任せするよ。」


それから奏ちゃんは、膨大な量のスコアと格闘し、僕は僕で、次回指揮を振る事になっている曲を勉強。改めておさらいする様な感じだ。


「…。」

「…。」


同じ部屋でお互い黙々とそれぞれの作業を続けていく。
何の会話も無かったが、息が詰まるとか、気まずいといった感じは無かった。

むしろ、居心地はいい。


途中、おんなじスコアが3冊出てきたり(持ってたことを忘れて買ってしまった)、マーラー作曲交響曲第5番のCDケースの中にチャイコフスキー作曲交響曲第5番のCDが入ってたり(5番違いかよ!って二人で爆笑)、脱線しまくりだった。


「あ。ここ、ここ。」

再び脱線。
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