マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「……何であんなことしたんですか?」

それでも気を持ち直し、言葉に刺を乗せて訊ねた。

「……すきだから……。」

「知ってる!!」

チャンドンゴンはもういい。

「だからってどんなことをしても許される訳
がないでしょう?やり方が姑息!あんまりで
す!」

「……そんなに嫌がられるとは思ってなくて…
僕はもう、奏ちゃん無しでは生きていけない
んだもん。好きなんだもん!」

「三十路で語尾にもんもんつけないで下さい
よ!」

「………。」

「………。」

……どうでもいい沈黙。
はあ、と重い息を一つマエストロが吐いた。


「……僕が今から言う事で、奏ちゃんから嫌わ
れれるって言うか、君を充分に傷つける事になるって分かってるけど……。」

「………。」

え?

「それでも、ゴメン。」

頭を下げるのが見て取れた。

この雰囲気に先程とは違った緊張で体が囚われる。

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