マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「荷物少なかったですけど、後で宅配か何か
で送られてくるんですか?」


「確かに荷物は余り持たない様にしてるけど
手持ちの物で全部だよ。」


何か足りない物があれば、行き先で買うように
している。


「えっ?じゃあ、スーツとか燕尾服は?」


「えんびふく…。」


「…。」

「…。」


そしてお互い無言になった。

結局黒のスーツにマオカラーのシャツを、急遽
購入。それでなんとか事なきを得た。


買い物の途中奏ちゃんは、「トキ、パンダ、クロサイ、ウミガメ…」と何やらぶつぶつ呟いていた。

…お、おまじないか何かかな…。


…ああもう。また一つポンコツエピソードが増えてしまった。


これ以上何事も起きない様にしないと。
その決意も虚しく僕はまたやらかしてしまう。
それも、本番で。
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