マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「今回は来てないわ。
アメリカのオーケストラの公演があるの。」
(仏)

それは残念です、と僕は肩をすくめてみせた。


マルセル・ド・フレール
フランス出身、51歳。


無名だったベルギーのオーケストラを、ヨーロッパでも知れ渡る様にまで育て上げたり、数多くの功績を持つ。


以前、何度か公演を聴きに行った事があるが、
えっ?ここまでしていいの?と言う位、斬新な演奏をオーケストラに求める。


確か今は、このリヨン放送オケ(長いので略)
の音楽監督だけでなく、日本のオーケストラも
音楽監督をしてるんじゃなかったっけ。
忙しさでいうなら、世界でも指折りだ。


音楽監督というのは、そのオーケストラがどんなプログラムを組み、どんなソリストを呼び、どんな客演指揮者を呼ぶか等を考え、いわばそのオーケストラの方向性を決める様な人物だ。


そうそう会えるとは思ってなかったが、呼んで頂いた理由や曲のアドバイスとまではいかなくても、話ができればー、と考えていたので、残念だ。
まぁ、仕方がない。




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