マエストロとマネージャーと恋と嫉妬と
「…どうかしたのカナデ。何か怒らせた?」
(仏)


心配しながらも、興味津々といった感じだ。
これだからフランス人は…。


「…ちょっと。僕が余りにもふがいないから、
イラっときたんだと思う。」(仏)

「ふがいないって?」(仏)


「ここのところ仕事、オーケストラと上手く
渡り合えなくて、指揮者…辞めようかと思って
るって、言ったんだ。」(仏)

「え?」(仏)

「ちょっと、ホント?」(仏)

二人とも慌ててキッチンからこちらのテーブル
にやって来る。


「これまで僕のマネジメント業やってきてく
れた奏ちゃんには悪いんだけど、…何かもう、
もう疲れたんだ…。」(仏)

「…ユーヘイ…。」(仏)

シモーヌさんが、、タオルを貸してくれた。
それをありがとうと言って、受けとる。


「でも、カナデの気持ちも分からないでもな
いな。疲れた、なんて言葉こぼされても、
パトラッシュじゃあるまいしね。」(仏)

これだからオタクは…。
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