美人はツラいよ
ランチタイムを終えて、ダメージを引きずりながら席へと戻る。
何だかんだで、ダメ出しをされるのよりも、憐れまれ同情される方がよっぽど堪えることを知ったのは、最近である。
とはいえ、あの二人も悪気があるわけではない。
涼子は、本気で私の最近の扱いを不当だと感じて、励まそうとしてくれているだけだし。
由紀恵は、あまり恋愛や婚活に本腰を入れて取り組まない私に発破を掛けたいだけ。
長いつき合いゆえに、二人の思惑も手に取るように分かる。
分かるだけに、ダメージも倍増なのだ。
こんなに友達に心配掛けてる私って、どうなの?
情けなさのあまり、一週間くらいは押入に引きこもりたい気分だ。
それでも、29歳独身女子には引きこもっている暇などない。
働かざるもの、食うべからず。
と、いうよりも、働かなくては生活していけない悲しい都会の一人暮らし。
私は、そそくさとパソコンのスタンバイを解除して伝票入力を再開させた。