それは危険なラブミッション

「……楽しそうで何よりだ」

「あ、ごめん……私一人ではしゃいで……」


ライオンを見ていたときこそ目を子供のようにキラキラさせていたけれど、そこから先は穏やかというか落ち着き払った様子のルイ。
黙って私に付き合ってくれていたのだった。


「ただ……」

「……何?」

「あれはトラではない」


ルイがボソッと呟いた。


「え?」

「ヒョウだ」

「――そうなの!?」

「トラは縞模様だ」


見てみれば、彼らはブチ模様。
近くにあった案内板にも“ヒョウ”と書かれていた。


「やだもう、ルイってば。それならそうと早く教えてよ。何回もトラって連呼しちゃったじゃない」


他にも周りに見学している人がいたのに。
恥ずかしいこと極まりない。


「莉夏があんまり楽しそうにしてるから、水を差すのはどうかと思ったまでのこと」


……そんなこと気づかってたの?


「幼稚園児たちよりはしゃいでいたぞ」


ニヤリと笑う。
それが余計な一言だというのだ。

ちょっと上がりそうになったルイの評価をグッと押しとどめた。

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